おはようございます。太田雄一です。第166回・農業編15「農業における3大栄養素」

農業編15「農業における3大栄養素」

農業における3大栄養素とは、窒素、リン酸カリウムと言われています。

窒素(N)が必要なのは先に(第56回82回155回)述べた通りです。

リン酸(P)はATP(アデノシン三リン酸)DNA(デオキシリボ核酸)を作るのに大切で大切であり、土壌には十分な量が含まれていないからです。

カリウム(K)の必要性(第56回82回83回)については説明をした通りです。

窒素は植物には絶対に必要な元素だが硝酸になると有害
カリウムは野菜や土壌の中にある酸を中和する

この中で説明をしていないのはリン酸ですが通常はリン酸リン酸カルシウムという形で肥料として土の中にくみこまれます。

ところが、リン酸を固定しているカルシウムイオンは容易に雨として降ってきた硫酸雨と結合して硫酸カルシウム(CaSO4)を作ってしまいます。硫酸カルシウム石膏そのものです。土をガチガチに固めます。

化学肥料として土壌内に入れられる硫酸アンモニウムも最終的に余った硫酸カルシウムと結合し硫酸カルシウム(石膏の元)となったり、土壌を溶かしアルミニウム化合することとなるのです。こうして土の中で作り上げられた硫酸アルミニウム硫化鉄を作り上げることとなるのですが(土壌成分については第56回154回を参照)