おはようございます。太田雄一です。第167回・農業編16「土壌とリン酸・硫酸・カルシウム」
農業編16「土壌とリン酸・硫酸・カルシウム」
硫酸アルミニウムや硫化鉄の2つはリン酸カルシウムと結合し直し、リン酸アルミニウムやリン化鉄をつくることとなります。
リン酸アルミニウムやリン化鉄の結合力は硫酸アルミニウムや硫化鉄の結合力の約10,000倍強く一度結合するとほとんど離れなくなります。
そうなるとリン酸カルシウムとしていくら土に入れても全て無効化されてしまうのです。
そうなると慢性的リン酸不足となり、植物は少しづつ弱まり倒れていくこととなります。
また、人間はそのほかにもこれでもかこれでもかとカルシウムを土に入れます。土をこれ以上酸性に傾けないように石灰、消石灰という形で土に入れていくのです。
これによって作土が浅くなるのです。(作土とは植物が根を張れる深さを言います。)
この作土はカルシウム群によって大体20センチ以下となり作物の生育阻害要因となるのです。(本来は70センチほど必要になります。)

このように二重、三重に植物を痛めつける為、植物はひいひい言っているのが現状だと思います。
カルシウムによって岩盤化した土壌はつるはしでも壊れません。