1.はじめに
食品衛生管理の場ではE&B、すなわちECOMIZERⓇ/BiomizerⓇの両方を用いますが、その主体はBiomizerⓇです。
危険な薬剤(殺菌剤等)を用いなくとも、私たちの健康に被害をもたらす洗剤を用いなくても十分にE&Bで事足ります。
新しい視点でこの食品衛生管理を見て下さい。
BiomizerⓇは食品添加物のカテゴリーに入ります。
2.実際の使用例及び概略図について。
次の図、写真をご覧下さい。
3.食品衛生管理とBiomizerⓇ
(pH2.2~2.6、ORP1100mV以上、残留塩素20~60ppm)
(1)食品衛生管理の中心は殺菌です。その為遅効性、殺菌スペクトルの狭いECOMIZERⓇではなくBiomizerⓇを中心に備えてオペレーションを用います。
ECOMIZERⓇは有機物の除去(油等含)といった脇役で活躍してもらいます。
(2)BiomizerⓇは「食塩水」や「希塩酸」を電解質とし、水を電気分解することによってつくられる殺菌、溶存酸素含有水です。
(3)BiomizerⓇはすでに多くの医療機関では※中水準消毒以下のレベルで使っています。
※中水準消毒とは芽胞菌以外の全ての微生物(細菌、真菌、ウイルス)を殺滅することです。
そういう意味から「環境保全型の強い殺菌剤」と呼んで良いでしょう。
(4)BiomizerⓇの原理、製法はPCTで公開しています。参照下さい。
(5)BiomizerⓇの殺菌効果テスト
表1 殺菌効果テスト
(6)BiomizerⓇは殺菌スペクトルが広く、多くの薬剤に代替する事が可能です。そしてほとんど1分以内に殺菌を完了します。
表2
これまでは対象ごとに薬剤を変えていく必要がありましたがBiomizerⓇだけで多くの菌に対応することが可能です。
(7)BiomizerⓇは安全です。水道水の安全基準と比べて下さい。
表3
(8)BiomizerⓇは残留性が低く、自然環境を傷付けません。
BiomizerⓇは現在一般的に食品衛生管理の世界で使われている次亜塩素酸ソーダ以上の殺菌力を示します。
残留塩素濃度1000ppmの次亜塩素酸ソーダとの比較を次表に示します。
表4
4.BiomizerⓇを用いた具体的衛生管理について
(1)生食用キャベツ、まな板、カウンタークロスをテストしました。(大手レストランチェーン店でのテストです。)
ア.テスト法は次の通りです。
イ.結果‐1(一般生菌)
(ア)生食用キャベツ(初日) 一般生菌数1g当り(基準100万以下)
(イ)生食用キャベツ(15日後) 一般生菌数1g当り(基準100万以下)
ウ.結果‐2(大腸菌群)
(ア)生食用キャベツ(初日) 大腸菌群1g当り(基準3000以下)
(イ)生食用キャベツ(15日後) 大腸菌群1g当り(基準3000以下)
エ.結果‐4(一般生菌数)
(ア)まな板(10㎠当り30以下)
(2)水産加工について
ア.冷凍の水産加工における衛生管理ポイントは、二次汚染を以下に排除するかです。
フィーレマシーンをBiomizerⓇ でシャワーしながら使用します。
イ.魚介類は鮮度や品質(色・食感)を損なわずに、殺菌・洗浄することが重要です。
BiomizerⓇの使用については、魚類ごとに洗浄時間など工夫が必要です。
ウ.工場内での使用は次の通りです。
①従業員のゴム長、手指の殺菌に使用。
②器具(プラコン、まな板、包丁、ざる、容器等)殺菌に使用
③機械(スライサー、ベルトコンベア、成型台)殺菌に使用
④床、壁等の殺菌に使用
オ.鮭の加工工程(BiomizerⓇ)
カ.海外でのテスト風景(ノルウェー)
(3)BiomizerⓇ/ECOMIZERⓇによって管理された海外の工場(イラン鶏と殺場内)
(4)BiomizerⓇ/ECOMIZERⓇによって管理された海外の工場・豚の屠畜場(ベトナム)
5.BiomizerⓇ(酸性電解水)食品添加物(厚労省告示第212号)認定までの経緯
BiomizerⓇは食品添加物指定条件に入っています。