おはようございます。太田雄一です。第205回・農業編45「土壌⑧・多様性、活性値グラフ」
農業編44「土壌⑧・多様性、活性値グラフ」
微生物の数がどのくらいおり、その微生物の多様性やどのくらい有機物を分解しているかを見たグラフが「多様性、活性値グラフ」です。

この数字を見ますと日本の平均値は79万個(最高値は216万個)となります。この数字は世界一多様性と活性値が高い数字です。
逆に海外で遺伝子組み換え等を行なっている土壌では約1万個までその数字が下がります。(アルゼンチン)
また、長年化学肥料や農薬を使い続けると微生物量が減り病気が多発するという傾向があります。
「微生物の多様性、活性性グラフ」の値が130万個と61万個では植物の収穫量で見ますと50%、病気の発生量も5倍近く増えることとなるのです。
最後に日本の土壌が良いという理由は火山が多く安定して無機物が供給されること、密林が多く多雨で温帯であることで植物が繁茂しやすいことが上げれると思います。
そのため、比較的簡単に植物や動物の死骸と言った堆肥が蓄積されやすい傾向があります。よくわからないのは、そんな豊かな土壌を持った国がなぜ農産物を海外から輸入しないといけないのかよくわかりません。