おはようございます。太田雄一です。第165回・農業編14「海外15年の農業実験」
農業編14「海外15年の農業実験」
海外での試験の目的の主体は「電解電子機能水」の能力確認でした。
どのような土で力を発揮できるのかということ。世界の土地の中にはアルカリ性の土地もたくさんあります。こうした土地でどの様な力を発揮するのか。
また、地表に塩が浮いている土地もたくさんあります。こんな条件ではどうなるのか、やってみなければわかりません。色々試験を繰り返しました。なんせ初めは何もわからないのです。簡単な理論しか持っていないのです。
何度も言いますがこの世は理論通りには動かない事の方が多いのです。私はあまり気が大きくないので試験に当たる場合、最初は常にドキドキです。
世界の農地は大体15億ha程度と言われていますが、その60%が塩性化もしくはソーダ化(アルカリ性化)となっています。約9億haです。

そうした条件下での結果をしっかりと捉えるにも5年以上かかりました。
また、どれだけ生産量が増えるのか、そうしてどれだけ大きくなるのか、病気や虫に対する耐性はどうか、連作障害防止の力がどれだけあるのか等、やらなければならない確認は山ほどありました。(連作障害試験だけで3年以上必要でした。)
それをコツコツと一つ一つ潰しつぶしていくこととなりました。これだけで15年かかったのです。
その試験と併用して中国では2年かけて農民の生活がどれだけ向上していったかという試験が行われ2020年の1月11日にその試験が終了することとなったのです。

全ての試験を終え、これからこの技術を中国から世界に出していこうとする矢先のコロナの問題が起きたのです。