おはようございます。太田雄一です。第155回
農業編04「化学肥料の発見」
世界の化学肥料の普及率は約46%(日本は80%)この数字を見て有機肥料の普及率も結構高いのだなと思ってはいけません。
世界の有機肥料の普及率はたったの1.2%、ちなみに日本は0.5%、JAS認定に至ってはたったの0.2%程度なのです。こんなもの普及とは言いませんよね。
世界にはお金がなくて化学肥料も買えない人たち、国がたくさんあります。
世界の約半分約53%が自然農法を行っているのが現状です。有機肥料には大きな欠点がありそれが普及率をあげれない原因となっています。
詳しい説明は後でしますが、こうなると化学肥料農法や自然農法を相手にしなければならないという結論に行き着いてしまいます。
化学肥料は1906年ドイツ人のフリッツ・ハーバーは、BASF(ドイツ有数の化学会社)カール・ボッシュと協力して空中の窒素を分解しアンモニアで固定する方法を見つけました。(この研究は毒ガスを開発する中で見つけられたといわれております。)
これによって作られたものそれが硫酸アンモニウム((NH4)2SO4)だったのです。出来たはよいのですが、最初は何に使うかもわからないものでした。
そのため、自動車用の鉄板の防錆液として細々と使われていたのですが、ある日、保管していたドラム缶に穴が開きその溶液が畑に流れ出してしまいました。
知らん顔を決め込んでいたところ、その溶液が流れたところだけ作物がニョキニョキ伸びだしたのです。
彼らはこれは金になると考え、この溶液(硫酸アンモニウム)を化学肥料として売りだしたのです。今から100年前のことです。