おはようございます。太田雄一です。第174回・農業編23「松がれ病テストの結果」

農業編23「松がれ病テストの結果」

中国黒竜江省遼寧省「電解電子機能水」が松の倒木を防ぐことができるかというテストのため、一本の松に「電解電子機能水」をかけたところ松くい虫の成虫が雨のように降ってきたのです。

それから数時間おいてもう一度かけると今度は幼虫がまた、雨のように降ってきたのです。その数はすごい量でした。

そして「電解電子機能水」を松の根元にたっぷりかけると松は生き返ってくれました。

「電解電子機能水」を松の根元にたっぷりかけた結果

松くい虫はいつからかはわかりませんが、長い間、松と共生してきた虫です。この松くい虫には怖い天敵がいます。サビマダラオオホソカタムシの幼虫です。彼らは松くい虫の幼虫が大好きなのです。

しかし、降ってきたのは松くい虫だけでサビマダラオオホソカタムシ成虫幼虫も見られませんでした。松の体内は松くい虫に占領されていたのです。何故でしょうか。

現地の作業員に色々尋ねてみました。そうすると殺虫剤なるものを毎週散布しているとの事でした。この殺虫剤は松くい虫ではなく松くい虫の天敵を殺していただけではないかとふと頭をよぎりました。

中国で行ったテストでは、まず最初に1本の松の木でテストをしました。その結果を見て日本人ならば対象を10本に上げ、その結果が良ければさらに対象を100本に上げていくという方法を取ります。

ところが中国では次の日に飛行機からこの「電解電子機能水」松林全体に撒くというのです。それから評価に入るというのです。

どちらが正しいかどうかは別にして中国人と日本人では思考パターンが全く違う事に驚かされます。