おはようございます。太田雄一です。第173回・農業編22「松がれ病・現代農業が忘れてしまったもの」

農業編22「松がれ病・現代農業が忘れてしまったもの」

農作業を一度も行った事のない太田雄一君は先入観がないために現代の農業に対しいくつかの疑問を持ちました。私達は農業というものの原点を忘れてしまったのではないかと思いました。

農業は英語で「Aguriculture」と書きます。その意味は心を耕す気持ちで母なる大地に触れ合いなさい」ということであると私は思います。そのことを忘れたのでしょう。

古いギリシャの諺があります。「ゼウスはかつてあり、今もあり、未来にもあるであろう。偉大なるゼウスよ。貴方を通じて大地はその果実を我々に与えてくれる。われらは、この故に大地をと呼ばん。」母なる大地の所以です。最も大切な心を忘れてしまったのです。

母なる大地を大事にする心を忘れてしまった

ここで私が抱いた疑問を長々と書くことは出来ません。そのため、代表的な事例を一つあげてみたいと思うのです。

「松枯れ病」の話です。世界的に松の倒木が進んでいるようです。日本も例外ではありません。特に有名なのはドイツ「黒い森」(シュバルツバルト)です。一般的にはその原因松くい虫の異常発生であるとされています。

枯死したヨーロッパクロマツ

松くい虫は正式名をマツマダラカミキリと言って確かに松の倒木の現場には大量に存在しています。一度中国黒竜江省遼寧省でこのテストをしたことがありますが、結果は驚くものでした。