おはようございます。太田雄一です。第156回・農業編05「有機肥料の隠れた問題点」
農業編05「有機肥料の隠れた問題点」
化学肥料の登場により多くの人たちが助かりました。 1930年初頭に来ると言われた飢餓はこの化学肥料によって回避されました。
日本でも戦後の食糧不足に大きな力を発揮しました。何でもかんでも化学肥料が悪く有機肥料が良いなどとの風潮がありますが、本当に有機肥料が良いのであれば世界の普及率が1.2%なんて言うことがありません。
何か問題があると考えるべきでしょう。その理由はたくさんあると思いますが、第一の普及しない理由は値段が高く、効果があまりない事に尽きると思います。

有機肥料の素材になるのは動物糞です。その家畜に人間はたくさんのホルモン剤や抗生物質を与えるためその動物糞が発酵せずに異臭を放ちながら腐敗していくのです。
それを止めるため一度温度を70℃まで上げ全ての菌を殺し、そのあとに発酵菌を入れ半強制的に発酵させるのです。しかし、温度を70℃まで上げた時に大切な窒素が空中に飛んでしまい、窒素のない肥料が出来てしまいます。
これでは作物が大きくなるわけがないのです。細胞で生きている生物は細胞をたくさん作らなければなりません。そのためにはたんぱく質が大量に必要になります。
たんぱく質を作るためには20種類のアミノ酸が必要になります。