おはようございます。太田雄一です。第118回
「メキシコでのアボカドの落実」
メキシコは火山灰土壌の為、アボカドの生産には非常に適しているといわれています。その為、現在世界で流通しているアボカドの79%(853,000トン)がメキシコ産です。
その85%がアメリカに輸出され、日本には全体の5%が入ってきています。また、メキシコという国は社会主義国家であり、収益性が高いアボカドの生産により貧農を支援するというプロジェクトが進んでいます。
アボカドの生産に当たってはその75%の農家が0.5〜5haも持たない小生産者となっています。
アボカドは種の部分が大きく、その種を取りその中に麻薬を入れてアメリカに出荷しています。その麻薬関係グループも独自のアボカド畑を所有しており、その大きさは全体の2%程ですが一軒あたりの大きさは平均200ha以上あるといわれています。
私たちの新しいパートナーとなった山脇さんの友人でメキシシティで日本人向けの食材を販売している山本商店の店主山本氏と(彼は3代の大統領の下で大統領農業顧問の実績がある。)彼の部下で農業博士のアウグスティン博士等の力によって世界で初めてのアボカド畑の土地改良作業がスタートすることとなったのです。
場所はミチョアカン州(メキシコシティから車で3時間ぐらい)で60haの農地を用意してもらいました。内30haは対象区とし、従来通り農薬、化学肥料を用いました。
この時点で落実が全体の1/3です。これを何とかしなければなりません。まずは全て自費で行いました。何故なら当時のペーニャ・ニエット政権はこうした農業改革には積極的ではなく全く関心を示しませんでした。
そのため何らかの支援がないと判断したためです。現実に「電解電子機能水」をメキシコで農業資材として販売をする為にはSAGARPA(メキシコ合衆国農畜水産農村開発食糧庁)やSENACIA(農業食品衛生無害品質庁)の許可が必要になります。その為この政権での取得を諦め次の政権に期待をすることとなりました。