おはようございます。太田雄一です。第182回・農業編31「土壌③・岩石の種類」
農業編31「土壌③・岩石の種類」
土壌はその骨格となる「岩石(鉱石)」と「腐植(ふしょく)」からなっています。
岩石は2ミリ以上の礫(れき)と2ミリ未満の細土(さいど)にわかれます。更に細土は更に荒い順から、③砂、②シルト、①粘土にわかれます。砂とシルトの正体は石英(シリカ・SiO2)です。

シルトは壊れにくく角ばっているために互いに密接には接触しません。そのために空間を生み出すことが出来ます。この中に水をためることができるのです。
一方、粘土は長石や火山硝子が炭酸雨によって分解されたもので土中でイオンを引き付ける能力を持ったものでもあります。古くは粘土はシルトや砂土が細くなったものと考えられてきましたが、そうではないことが様々な研究からわかっています。
粘土はその表面にマイナスの電荷をもち土中のプラスイオンを引き付ける能力を有しているのです。多くの元素の正体はプラスのイオンですので、集められた元素イオン(プラス)を大量に植物は根毛を介して吸い込むことが出来るようになります。
