おはようございます。太田雄一です。第186回・農業編35「F1種①・野菜の理想と現実」

農業編35「F1種①・野菜の理想と現実」

もう少し土壌についてお話をしたいのですが、皆さんの中からF1種について聞きたいとのリクエストが多かったので、ちょっと休憩しF1種について少し私の知る限り述べてみたいと思います。

土壌ついては申し訳ございませんが、またいつかの日にと思っております・・・。

ここで、日本における理想の野菜とは一体何かについて少し考えてみたいと思います。本当のところ、価格が安く、無農薬で安全でそして栄養価の高い美味しい野菜(安安美)とお答えしたいのですが 現状はそうなっていないように思います。

理想の野菜「安安美」

価で
全で
味しい

現在国産野菜の60%が外食産業向けに出荷されています。(このデータはコロナの問題以前だったので、今は少し数字が違っているのかもわかりません。)ですから日本の農家は外食産業向けの仕様で野菜果物を作り出荷しているようです。

それでは、外商産業向けの野菜の仕様とは一体何でしょうか。結論から言いますと1.味がないこと。2.菌が少ないこと。3.形、大きさ、重量が均一であること。4.捨てる部分が少ないこと。5.季節変動が少ないこと。6.安価であることだそうです。

外食産業向けの野菜の仕様

①味がないこと
②菌が少ないこと
③形・大きさ・重量が均一なこと
④捨てるところが少ないこと
⑤季節変動が少ないこと
⑥安価であること

調理は機械がし、味は調味料でつけるので野菜には味はいらないそうです。なまじ味があるとレシピがおかしくなり店ごとに味が違うということとなりクレームになるそうです。

大きさの同じ味のない野菜が望まれ、F1種が増えてきた

こうした条件を満たすためにF1種(First  Filial Generation)という種類の種が用いられているのです。