おはようございます。太田雄一です。第268回・再始動編61「不穏な空気と順調な業績」

再始動編61「不穏な空気と順調な業績」

まだちゃんとスタートもしていないのに、その芽を刈り取られたような気持ちでした。やらないといけないことが山ほど残っていました。

課題になっていた食塩濃度を下げること生成量を大量に増やす事片側の水だけを出すことなど等々でした。何一つ解決していなかったのです。

当時の電解装置の問題点と改善要望

そんな状態で過剰なフィーバーです。十分な検証もせずに癌が治る、糖尿病が良くなる、アトピーが改善すると言って売るのですから結果は初めから知れています。ましてや、機械も欠陥品が多い状況の中でです。

私たちの会社は業績も倍々ゲームの状態でそれなりにうまくいっていましたので、あえてこんなリスキーな中に自ら入っていく必要もありませんでした。

トータルメンテナンスシステムは順調に機能し、新しい受注もどんどん増えている時代でした。

そんな時、アメリカサービスマスター社(ダスキンの親会社)副社長が会社に来て、このシステムを100億円で買いたいとの話があったのもこの時期でした。

サービスマスター社からのメンテナンスシステム買収の話

高橋君日本の牧師の大学を卒業して警視庁の警官になった変わり種です。このアメリカから来たサービスマスターの副社長高橋君と同じ大学を卒業した同級生でもありました。私たちはびっくりしましたが彼らは全て調べてから日本に来ています。

彼が派遣されたのもそういう理由があったからでしょう。結局、いろいろ考えましたが売りませんでした。

何もないところから手塩をかけて育てた子供のようなものです。それを「はいわかりましたと」は売れないのは当たり前のことです。