おはようございます。太田雄一です。第254回・再始動編47「産みの苦しみ」
第254回・再始動編47「産みの苦しみ」
こう書いてありますと。私たちは単にアイデアだけで大きくなっていったと捉えられそうですが、実際には「産みの苦しみ」のようなものを味わっています。
実際に運用してみますと、まず最初に鳴り物入りで大手商社から頂いたコンピューターシステムがほとんど使い物にならないことが分かったのです。
現場では予想もしないことが次々に起こってきます。机上で作ったものなど一発で機能停止になってしまいます。
それから約1年私はほとんど家にも帰れず、会社で寝泊まりしながらこのシステムづくりに奔走しました。時々しか家に帰れません。帰っても寝るだけですぐに会社に戻らなくてはなりませんでした。

そのために会社に家内や子供たちが週に2〜3回程訪ねてくるというような変則的な生活をすることとなったのです。
受注もある程度制限しながらのテスト運用でした。現場のサービス店との情報の共有、交換、現場サービス店の教育と技術レベルの把握、毎日の工事の状況把握。お客様であるメーカーに対する報告等々。日常の問題点の把握と解決。これらをコンピュータシステムの中に入れ一元的に運用するという方法を目指したのです。
真似をするもののない中、本当に毎日が試行錯誤の繰り返しでした。
工事の内容も複雑な業務用の機械から家庭用の簡易なもの、代理店方式で販売されたものからマルチ販売されたものまでその内容はバラバラでした。これらを一元管理するのです。