おはようございます。太田雄一です。第253回・再始動編46「順風満帆な時」
再始動編46「順風満帆な時」
業務も少しずつ増えてき、シオノギの装置についても年間定期メンテナンス契約を各病院と結ぶこととなっていたのです。
最終的には全部の病院と結べませんでしたが、それでも塩野義製薬の口利きもあり約80%(約270の病院)と直接契約をすることとなりました。
1軒の病院との契約が1年間で12万円ですから全体で約3200万円ほどの売上となります。現場の電気店には9万円を払ってましたので本部の売上は800万円ほどです。
これも安定収入です。通常、病院と直接口座を持つということは非常に難しいと思います。しかし、この口座を持っていることは大いに信用になりました。
相変わらず東電も三菱電機も応援してくれていましたし、塩野義製薬も我々の応援に入ってくれました。そして海外の大手電機メーカーとの契約もありました。
このような応援の下、私たちに対する信頼は高まり、それにつれ、国内メーカーとの契約も安定的に増え、このメンテナンスの仕事だけでも数年で数億円の売上を数えるほどとなったのです。
順風満帆を絵にかいたようなものでした。すぐに2階だけでは狭くなり3階、そして、地下をやはり安く借りることとなりました。

地下には浴室や台所を中心とした研修用の家を建てることとなりました。ここで実技の研修を能率よく行なう事としたのです。
そんな中、大手のコンビニエンスストアであるセブンイレブンから業務提携の話が持ち上がったのです。