おはようございます。太田雄一です。第241回・再始動編34「ナイナイ尽くしのスタート」
再始動編34「ナイナイ尽くしのスタート」
こうした販売に関するノウハウは私と一緒に仕事をしていた故高橋君から得たものでした。目の前のことを一つづつ抑えていこう。それが彼の基本的な考え方でした。

先に書いた通り、私たちは温水器のビジネスを偶然始めました(1988年)。会社もなく事務所もなく何にもない状態の中でです。
事務所は彼の狛江市の2DK+納屋の賃貸マンション。電話は彼の家の固定電話。(まだ携帯電話はありませんでした。)家の扉には準備室と書いた紙を貼り付けました。
事務室はその4畳程度の納屋を当てました。事務室に行くためには台所を通過しなければならなかったのです。
あったのは東京電力の生田支社の指定店の権利のみでした。(電気温水器を2台買うと東京電力の指定店権利を自動的に得られたのです。)
近くのファミリーマートでコピーした電気温水器交換と点検のチラシを私たちはポスティングしまくりました。何度も何度もです。
マンションでも、お客様の名前を書いたごあいさつ文を付け、下の集合ポストではなく家のドアのポストに直接ポスティングをしました。

狛江市、和泉多摩川、世田谷など周りで電気温水器を使っている家庭にはすべてポスティングをしました。その時、最も役に立ったのが東京電力指定店の権利だったのです。
会社もない、事務所もない、信用もない、ナイナイ尽くしの私たちが多くの人に信頼してもらったのはこの資格権利があったからなのです。それから面白いように注文が入りました。
ひと月に20台ほどの電気温水器交換の注文が入り始めたのです。一回の工事が大体20万円です。電気温水器は1台98,000円で仕入れますので、一工事あたり約10万円の粗利益が出ます。最初のスタートとしては悪くない数字でした。
ナイナイ尽しで始めた温水器ビジネスのスタート状況
①事務所は狛江市の2DK+納屋の賃貸マンション
②東京電力の生田支社の指定店の権利のみで始める
③電気温水器交換と点検のチラシをポスティングをしまくる
④資格権利があったため注文が入るようになる
⑤一月に20代の注文が入る
⑥工事が20万円、電気温水器は仕入れ98,000円、粗利が約10万円