おはようございます。太田雄一です。第219回・再始動編12「中国市場の開拓・日本の復活の種まき」
再始動編12「中国市場の開拓・日本の復活の種まき」
私たちはどう中国に売り込めばよいのか初めはよくわかりませんでした。
今から20年前の私たちはこの製品に対する知見はほとんどなく、多分こうなるだろう程度だったのです。
こちらでどうこうするのではなく相手に決めさせようというところからスタートしました。彼らが一番に商品化したのが「農薬除去水」としての商品化です。
まずはこの商品が確実に農薬除去できるかの試験から始めました。日本でもこの試験は行ったことがなく理論の状態でしたが、中国の試験機関で行ったテストでは見事に100%農薬を除去出来ることが証明されました。殺虫剤のDDVPをでも試験を行いました。

その次は工業用の油の脱脂です。これは日本で十分テストをしていた分野なので様々なデ-タを持っていました。
しかし、中国では日本のデータは参考にはなりますが使えません。全て一から取り直しです。中国の検査機関はしっかりしていますので、1か月後にはすべてのデータを用意することができました。
中国の早いのは、これからです。あっという間に「無錫(むしゃく)」という町の郊外に1500平米の工場を用意し日本から機械を入れ稼働に入ったのです。
最終的にはこの工場には60台の大型機械が入りました。(下の写真を参考としてください。)

20年前の中国は青空が全くなく、子供たちにとって空というものは灰色であるという認識でした。
日本で撮った晴天の雲一つない青空を写真を見せても、ほとんどの中国の子供たちはそれが空だとわからなかったほどです。それほど環境は汚れていたのです。本当に西洋に振り回され続けた国それが中国であったと思います。
多くの西洋人にとっては黄色人種や黒人は動物以下ですからね
【無錫の工場の写真(2011年)】



