おはようございます。太田雄一です。第214回・再始動編07「中国・古い建造物がない!?」
再始動編07「中国・古い建造物がない!?」
色々な国を歩いているとそれぞれの国の姿がよく見えてきます。私は15年の中で中国の様々な都市を訪れる機会に恵まれました。
その数30箇所は下らないと思います。その中で変だなあと感じる事がいくつかありました。どこに行っても近代化の中国は見れるのですが古い建物に出会えることがないのです。
せいぜい「万里の長城」と「兵馬俑」ぐらいでした。一度中国の古い建築物を見たいと言うと、中国の友人は私を500年の歴史がある北京のお寺に連れて行ってくれました。
しかし、山の頂上に建つお寺は鉄筋コンクリート製であり、まるで古さを感じさせません。法隆寺の五重塔程度を期待して行った私にはコンクリート製の建物は少しショックでした。
「万里の長城」もその向いている方向は中国側であり、本当に匈奴から中国を守るために建てられているのだろうかと疑問を持ってしまいました。

「兵馬俑」もしかりでした。5mの地中から傷のない等身大の馬が出てくるなど変だなあと思わざるを得ないのです。
それほど大切なものでしたらもっと現地での扱いは慎重であり丁寧なはずでしたが、現地で見る限り全く逆のように見えました。

現に2007年に中国からドイツに貸し出された8体の兵馬俑の人形は全て偽物で60年ほどの時間しか経っていないことがわかっています。