おはようございます。太田雄一です。第213回・再始動編06「上海で見てきた中国の変化」

再始動編06「上海で見てきた中国の変化」

私は中国でコロナの問題が発生するまでの約15年、家を上海に構え生活をしました。私が行った時の中国は自転車と人民服の中国でした。

毎朝毎晩大量の自転車が大波のように押し寄せてくるような中国です。そして、そのほとんどの人が人民服人民帽を身に着けているような中国でした。

1980年代の北京の朝の通勤風景(新華社)参考サイト:人民中国

それが数年で自動車の中国に変わったのです。バイクの時代は全くありませんでした。

電話についてもある日突然スマホになったのです、携帯の時代はほんの数年でした。

今は全てがスマホで処理できるようになっています。現金を持つ必要がない中国です。

車が増えている最中は街中がクラクションでうるさい中国でしたがそれも罰金が制定されるとすぐに街中が静かになりました。

すごいスピードで動いている熱い中国です。それとともに少しづつモラルが生まれ人の性質も少しづつ変わってきました。

スマートフォンの出現で中国は変わった

スマホの普及で並ばなくてもよい中国が生れてきたのです。昔は新幹線の切符を買うために数時間並ぶ必要がありました。そして街中に人があふれていました。熱気にあふれていたのです。

しかし、スマホは人を家から出ないようにし、街中にはほとんど人がいなくなる状況になってしまいました。

コロナの問題が始まる数年前からこの傾向になり、コロナの5年間でその傾向に拍車がかかってきたようです。

中国は本当にどこへ向かっているのでしょうか、物価は10年前の5から6倍となり上海は以前のように住みやすい上海ではなくなってしまいました。

今、私は今の中国に戻って行く気持ちがありません。色々と驚かされました、古き良き中国、面白さあふれる熱気一杯の中国はどこかへ行ってしまったからです。