おはようございます。太田雄一です。第274回・再始動編67「研究開発は車の中で」

再始動編67「研究開発は車の中で」

気持ちを新たにしてこの仕事に全力をかけようと決心したのはよいのですが。逆に私の経済能力はじりじりと悪化の一途をたどり、毎日ボディブロー攻撃を受けているかのようでした。

しかし、面白いものですね。毎月お金をもらって開発をしていた時には出来なかったこと、考え付かなかった事がこの悪条件の中でドンドンできるようになるのです。

悪条件の中でドンドンできるようになっていった

ちょっと「火事場のバカ力」と言うことが頭に浮かんできたことを思い出しました。

先に述べたように私は専門的に電解技術を学んだわけでも、弱電に関する学問を学んできたわけでもありません。

再度一からの勉強でした。図書館から借りてきた本をむさぼり読みました。そのころは既に家もなく、車中での勉強です。

図書館から借りてきた本を車中で勉強する日々

夜は明かりがないので、その時間をもっぱら明るい時に読んだ本を頭の整理に用いました。そんなことを1年やっていたのです。