おはようございます。太田雄一です。第198回・考え方05「世界は繋がっている」

考え方05「世界は繋がっている」

私たちにとってウクライナや西側のロシアは遠い国です。本来私たちには余り関係のない国でもあります。

しかし、今回の戦争で私たちは本当に困っています一体何を困っているのかと聞かれますと、まず第一に良質のチタンが手に入らなくて困っています。第二にプラチナが上手く手に入れることが出来ずに困っています。

第三は炭酸カリウムの原材料のカリウムが入ってこないため困っていますと解答しなければなりません。そして、第四は塩素です。

塩素が入ってこないため塩化ビニルが生産できず、現在価格が2倍になり、そしてほとんど手に入らなくなっています。

ウクライナ戦争で手に入らなくなったもの

①良質なチタン
②プラチナ
③カリウム
④塩素

そんなものどこからでも買えるだろうと言われますが実はそうではないのです。

ロシア、ウクライナの物が、品質的にも生産量的にも世界一なのです。そうしたものが手に入らないために、現在私たちはチタンの素材の質を2ランク落として使っています。

プラチナも可能な限り薄く塗らなくてはいけません。炭酸カリウムもランクを1ランク下げています。耐熱塩化ビニルが全く手に入らないので隔膜の設計を大幅に切り替えざるをえませんでした。

電解技術に必要なものが手に入らなくなっています

そのために電解性能が今、大幅に落ちているのです。私たちにとっても死活問題です。