おはようございます。太田雄一です。第137回
営業編6「マーケットを開く営業戦術」
営業戦術が明確ですと半端な営業力など全く必要がありません。面白いように商談が決まり売上も半端じゃなくあがりました。
勿論私の給料も売上に連れてどんどん上がりました。私は勘違いし調子に乗ってしまいました。
しかし、これらの結果は私の能力が高いからではなく仕組みがしっかりしていたからで誰がやっても同じ結果が出たと思います。
ショールームも有楽町だけでは足りないので高島屋や三越、伊勢丹、松屋などのデパートの店舗に商品を置かせてもらい勝手にショールームとさせてもらっていました。
「どこで売っていますか」と聞かれたとき、そうした有名デパートの名前がすぐ出せるようにです。総支配人は全部で5年、私は2年たった時マレーシアの本社から突然クビになったのです。
マレーシアの本社はこの仕組みが出来上がっていたので私達をクビにしても大丈夫と判断したのでしょうが、日本の場合は全てがビジネスライクではなく人間関係が大きなウエイトを占める事に気が付かなかったのではないかと思います。
事実、日本支店はそれまで大きな売り上げを示していたものが徐々に売り上げを落としていき、次第にお荷物となり、そして最終的にはその10年後日本支店を閉鎖することになりました。
クビになった総支配人はそのままシンガポールに残り、そこでビジネスを始め大成功したのとは全く対照的でした。
短い期間でしたが私は自分の力を再確認するとともに段取りの大切さを知ることとなりました。
総支配人のやり方は確かに荒っぽかったけれど、そうでもしなければマーケットを開けることなど出来なかったのだろうと思います。大きな勉強でした。