おはようございます。太田雄一です。第134回
営業編3「売れる妻の秘密とは?」
私の妻は新宿京王デパートで開かれた「大ドイツ展」で多い日には一日60万円以上の売上を上げました。
14日間で580万円売り上げたので一日平均40万円以上あったということになります。先に述べたように錫(スズ)は日本ではあまりなじみが無く、メーカーである「ルーダース」も日本では無名な会社でした。
そんな条件ですから簡単に物が売れるはずがありません。最初はほんの小さなスペースでのスタートでしたが、終わった時にはその面積は3倍ぐらいに増えておりました。
この売り上げを妻は一人で売り上げたのです。彼女は日本語は流暢に話せはしましたが日本人と全く同じようには話せたわけではありません。
しかし、高いものは1セット10万円以上もするものを、また、平均では1万円以上するものを次から次へと売っていくのです。在庫がなくなるのは当たり前です。
どうしたらこんなに売れるんだろうと聞き耳を立ててもお客さんに大したことは言ってない様だし、長々と話してるわけでも無いし、押し売りをしているわけでも無いし、商品知識も彼女は子育てが大変で、にわか勉強しかしてないので私の方がはるかによく知ってるはずなのに私が説明しても全く売れず、私の実績はゼロ。
一体この差は何だろうかと考え込んでしまいました。一度来たお客さんが別の日に家族や友人を連れてきてくれる事も多く、皆で妻の売上を上げているような気がしました。帰りの電車で私は妻に「なんでこんなに売れるの?」と聞いてみたのですが本人もわからないようで頭を傾げていました。