おはようございます。太田雄一です。第131回

アルミ自転車編4「日本人のものの見方」

この自転車の開発に携わったのはたった4年でした。しかし、この4年で色々なことを学びました。

アルミ自転車の開発で学んだこと

欧米で発明されたものには無条件で反応するが、同じ物でありながら日本で発明されたものには見向きもしないという特性を日本人は強く持っているのではないかということ。逆に欧米人は日本の発明に対してはそれなりの評価をするという事。

日本で見向きもされないアルミフレームがCannondaleロゴで高く売れる

そのことは今後ものすごく重要な要因になると思います。これはあくまでも私見ですが「日本人はもう少し自国を愛し、もっと日本人の誇りを持って、そうしてもっと自分の頭で考える必要性がある」のではないかと思います。

私の家内が初めて日本に来た時、テレビを見て「日本人はアメリカに恋をしているの?」と私に尋ねたことがあります。アメリカで生れたものには大きな魅力があるものも多いけれど、毒も多いのだと言うことを知るべきではないでしょうか。

今回のコロナの問題も含め取捨選択は公正に行なってほしいと思います。これから色々な悪事が一つずつ暴かれていきます。闇の利権の問題もそうです。

私はテレビもSNSも見ませんが今回の兵庫知事選の動向を見ているとマスコミなどを使って汚いものを覆い隠そうとする事に対して一般の民衆は立ち上がったという印象を拭えません。

国民、わが日本人はバカではないのです。時代は音を立てて変わっていっています。私たちはそうした変化にももっともっと敏感にならざるを得ないのです。

この自転車の話は単に自転車の世界の話ではありません。日本の日本人の構造的な問題、欠陥だと私は思います。

私たちには安全で栄養価の高い食べ物を食べ、そして健康に幸せに生きる権利があります。その権利は今の時代には簡単に得ることはできません。こんな大切な権利を自ら捨てることがないようにしてください。

この仕事は自衛隊をやめて初めての民間企業での仕事でした、何の経験もない何も知らない自分は多くの人に助けられました。その中で自分の知らなかった一面を知ることができました。開発の方法手順という大切な勉強もさせてもらいました。

これらが全部今回の「電解電子機能水」「多元素共存鉱石」の開発に生きています。それと同時に日本で認知させることの難しさも知ることができました。

現在の仕事においては、私たちは色々な制約があり日本で開発や実験ができなかった為に海外に出ざるを得ませんでした。

しかし、もし日本でこれらを行っていたなら本当に継続できたかどうかもわかりません。

多分、経済的に継続できず諦めたのではないかと思います。

人生全てに意味があり何一つ無駄がないとおもいます。志(こころざし)さえしっかりしていればです。