おはようございます。太田雄一です。第77回
「平井孝志博士との出会い」
皆さん本当に十分に気を付けてください。少し深刻な話となりましたので、ここで話を変えてみたいと思います。
もうはるか昔のこととなりましたが、今から33年ほど前、偶然ある論文を見て感動をしました。「お風呂文化」「水から水を造る創水装置製作のための自然学的序説」という平井孝志博士が書かれた論文でした。総ページ34ページの論文でしたが正直驚きました。
そのころは「電解電子機能水」の研究真っ盛りの時代でしたが中々うまくいかず悩んでいた時代でした。どこかにヒントがあるのではないかと考え、国内外の色々な書物を読み漁っていた時代でもありました。
実際、この本が以後の開発に何か直接寄与したのかというとそうではありませんが、今、私たちが手にしている「多元素共存鉱石」の発見に結び付けてくれたものなのです。
私はこの本を読んだ後、すぐに平井先生に連絡を取り会いに彼の住んでいる大津まで会いに行きました。そこで彼から様々な説明を聞き、そして多くの資料をいただき東京へ戻りました。しかし内容が難しすぎて全く読めないのです。手も足も出ないとはこのことだと思います。
そのため、手弁当で平井先生のカバン持ちをしようと決め、彼について回ることとしました。そして、機会あるごとに彼から説明を受け、現場を数多く踏むことによって少しずつ分かるようになりました。
彼の著書は最低10回以上読むこととし、それを絵にして理解できるように工夫もしました。