おはようございます。太田雄一です。第73回
「広島での出会い”慧一”の始まり」
しかし、「人間万事塞翁が馬」なのですね。なんだかんだで2年が過ぎようとするころ、そうした中で積極的に私たちの商品を広げてくださっている女性が現れました。先程のOさんの関係者でK女史と呼びます。
余りにも広島は喧嘩が絶えないため一時は撤収も考えました。しかし、そうは言っても他にマーケットがあるわけでもなく誰か他の人がいるわけでもない為、私たちは広島に頼るほかありませんでした。
私は誰かしっかりと市場を造り上げられる人を紹介してほしいとそのK女史にお願いしました。それから半月後くらいにK女史から是非会わせたい人がいるとの事で私は大きな期待とともに広島に向かいました。そこで会ったのが今の「慧一」の社長岩本さんだったのです。
先日の慧一の岩本社長のブログにも書かれている通り初対面のお互いの印象は最低だったと思います。私は「何だこのちゃらちゃらした男は」と思い、岩本社長は「何だこの詐欺師のじいさんは」と思ったと彼のブログに書いてありました。
しかし、私は岩本社長から一冊の本をもらいました。彼が書いた「シンジ」という本です。最初は余り期待してなかったのですが帰りの新幹線の中で一気に読み切りました。広島の原爆被害者の体験記を描いたものです。この精神は今の慧一の中にも強く生きています。すごいなと正直思いました。色々な意味で新しく、そして真剣な訴えがあります。
岩本社長自身長崎県出身で広島在住というのも何かの縁です。あのチャラ男の中身は全く違うんだと思いました。何より生きるということに真剣です。彼の人生は真剣勝負なんだなと思いました。
そして私は思いました、この男に賭けてみたい、全く違う世界を私たちに見せてくれるのではないかと思ったのです。それから約1ヶ月彼は彼なりに考慮をした上でやっとOKをもらいました。
浴用剤一本でいく、通販で行くとの方針で驚きました。そして、様々な斬新な方法がその企画の中に見え隠れし、この方法は彼の書いた「シンジ」同様インパクトの強い正攻法であることを感じました。絶対成功するとの印象を初めから感じることが出来ました。
彼とは長く色々なことを話してはいません。でも「シンジ」の中の精神を知っただけで十分です。彼も私たちをさほどあてにもしていません。その中でのスタートです。
2022年1月11日に「慧一」という会社が設立され、その年の3月1日からトライアル、そして4月1日から本戦が始まりました。
私たちには何のノウハウもないため只々見ているだけです。今もそんな状況が続いています。そして約2年が過ぎました。生成装置も複数台購入してもらい色々な面で助けてもらっています。