おはようございます。太田雄一です。第72回

「山口県岩国での講演会事件」

私は講演会の前日に勇んで山口県岩国に行き、この技術の説明に入ろうと考えておりました。しかし、私を案内してくれたOさんは、ただ岩国の観光地をぐるぐる回るだけで事務所にも行かないのです。

どんなに鈍い人でも単に時間つぶしをしているのではないかと感じたと思います。終いには見る所もなくなり早めにホテルにチェックインし、夜の宴会までの時間をホテルで潰してしておりました。そして運命の6時になり、私は用意された料亭に向かいました。

着席すると開口一番に後援会長は突然こう言うのです。自分が推している政治家の農業顧問はこう言っています。「こんな水素水ごときで農業は変わりようがない。」と。それから貴方の自衛隊に14年いたという経歴も嘘だと判明している。学歴にしてもそうだ。それからその政治家が農林水産大臣時代に出した発展的農業技術に補助金を出すという書類についてもその秘書はそんな事実はないと言っている。

自分は詐欺に手を貸すつもりはないので、明日の講演会はキャンセルした。驚きました。私はすぐ東京の私の事務所に電話をし「発展的農業技術に対する補助金に関する法令」のコピーを(農林水産大臣の印のあるもの)をスマホに送ってもらいました。

講演会長の態度が一変し非難されることに

また、その場から自衛隊の同期と大学の仲間に連絡をし自分の職歴や学歴を証明してもらいました。そして中国での農業についての実績についても動画を送ってもらいましたが、何でこんな所で私がこんな扱いを受けるのかと考えると非常に腹が立ちました。

しかし、まだ明日の会場がキャンセルされていないことを知り、絶対に明日講演会を開いてやるとの気持ちを新たにし、早めにOさんと席を外させていただき、明日の講演会の為の人集めに動きました。私には何の人脈もないため全てOさんの力に頼るしかありませんでしたが、Oさんは責任を感じ片っ端から電話を駆けまくり何とか30名程の聴衆を集めることに成功しました。

突然集められた30名の中にはこの仕事に興味を持っている人などいるはずもなく、要はサクラを30名集めただけであったと思います。そして、次の日一部のキャンセルの通知がいかなかった人も含め約40名の人が講演会会場に集まり約2時間の講演が行なわれましたが極めて後味の悪いものとなりました。海外ではこんなことなど一度も起きません。日本は何から何まで変わっているなと本当に思いました。

後日、その後援会長には中国北京西安に行ってもらい現場を視察してもらい誤解を解いてもらいました。

現地の視察で誤解を解いてもらう