おはようございます。太田雄一です。第60回

「ベトナムの問題を聞く」

2回目のベトナム訪問市場視察です。ビン市として困っている問題を私たちの技術で処理できるかどうかというところから始めました。そうすると、ビン市の担当者は豚の屠畜場に行こうと言い出しました。なんのことなのか、どうすればよいのかもわからずサンプルとして持って行った20リッターの「電解電子機能水」とともに屠畜場に連れていかれました。

ビン市の豚の屠殺場へ

車が郊外に近づくと我々が嗅いだことのない悪臭が鼻を突きます。郊外の住宅地を抜け、幼稚園の前を曲がると2軒の屠畜場が見えていました。コンクリートの壁で囲まれた施設でここからかなり強い悪臭が漂ってきます。

ここは一日に1軒当たり約100頭の屠畜をおこなっているとの事でその全体を見るにつけ驚きました。私はこの時生まれて初めてと畜場に来て屠畜を実際に見たのです。臭いもそうですが実際に私の前に広がっている光景は目を覆いたくなるようなものでした。「どんなに困っても絶対にこの仕事はしない。」そう思いながら屠畜場を一回りし事務所に戻ると、バケツ一杯の屠畜排水が待っていました。すごい臭いです。

この後ホテルに戻ってもこの匂いが体や衣服にしみ込んでおり、すれ違った人は必ず振り返るというような状況でした。このすさまじい屠畜排水の匂いを消せというのが私たちの前に出された課題でした。

ところが先に述べたように私たちが持っていたのは「電解電子機能水」20リットルだけです。Y氏と目を見合わせて、ダメもとでそのバケツにこの「電解電子機能水」の原液を注ぎ込みました。

私は鼻がこの匂いでバカになっていたのか気が付かなかったのですが周りの人が皆驚いた顔をしているのです。どうしたのかなと思っていると通訳のクアンが臭いが消えていますとの事でした。私たちがやったのは「電解電子機能水」の原液をバケツに注ぎ込み、それを棒で3回かき回しただけでした。実際恐る恐る鼻を近づけ増しても確かにあの強烈な臭いがしないようでした。

排水に電解電子機能水を入れた結果・・・

そうすると屠畜場の責任者がどこかに電話をしています。私は1秒でも早くこの場を離れ風呂に入り洗濯をしたいと思っていたのですが、今、政府の偉い人が来るのでちょっと待ってほしいとの事でした。

少し待っているとビン市の副書記が来て責任者からの説明を聞いています。その後、もう一度同じ実験をしてほしいとの事で再度実験をしましたがやはり消えるようなのです。そこで場所を変えて市庁舎で打ち合わせを行いたいということだったので市庁舎へ移動しました。

しかし、この強烈なにおいがしみ込んでおり、ホテル経由で市庁舎へ移動しました。ホテルでは「電解電子機能水」「多元素共存鉱石」の風呂に入り、臭いを消すと同時にそのお湯で洗濯もしました。これでやっと元に戻ったような気がし、生気が出てきました。それから数時間色々これからのことを打ち合わせをしたのですがこの強烈な臭いは今まで様々なことをしても一切消えなかった事。ベトナム全土の同様の施設が同じような問題を抱えているとの事等を説明されました。