おはようございます。太田雄一です。第59回

「電解電子機能水ベトナムへ行く」

今(2024年8月)、ベトナムからお客様が来られているのでベトナムの話をしたいと思います。2014年、もう10年前になるのですね。突然、SMEレコード(ソニー系列)の社長だったYさんが会社へ来られ、この技術をベトナムへ紹介したいとの事でした。

当時、ベトナムとは何の関係もなく、中国やモンゴルが忙しくて正直面倒くさいなあという気持ちだったと思います。それから様々な打ち合わせが始まり最終的にベトナムへ行くこととなりました。当時のベトナムはハノイ国際空港の中を大きなネズミが走り回っているようなところで、その時正直来るのではなかったと思いました。

電解電子機能水の技術をベトナムへ紹介したいとの事(2014年)

ハノイで最初に行ったのは環境省で、まず最初に紹介されたのは環境副大臣でした。彼は日本の大学を卒業しベトナムに帰ってから副大臣に上り詰めた男です。もちろん日本語もうまくいろいろ相談に乗ってくれました。

何か私の思いとは違いベトナムに会社を作り、ベトナム国内でこの技術を広げようという話になっており当初観光気分で行っていた私は驚きました。その時の副大臣のアドバイスは政府が全面的に支援するのでビンという町に会社を作りなさいということでした。

ビンという町はベトナムの父ホーチミン氏の故郷でありここに会社があるということは信用になるということでした。早速ビンに飛び(飛行機で45分)市内の観光を兼ねた調査をしながら省長及び省の共産党書記(ビン市はネアン省の省都)及び市長への挨拶を行いました。

ビン市はネアン省の省都

当時、旧北ベトナムはロシア語は通じるのですが英語やスペイン語等は全く通じず英語のワン・ツー・スリーも通じません。

しかし環境省が用意してくれた通訳は日本の一橋大学を卒業した日本人より日本語がうまいような男で、彼によって色々な面でずいぶん助けられました。彼はクアンと言います。この時は何も仕事の話はなかったのですが日本に帰国後、会社を作り本格的にベトナムへ進出しようということとなりました。

但し、具体的に何をするのかが決まっておらずその市場視察の為に再度ベトナムへY氏とベトナムに行くこととなりました。会社の規模は資本金1000万円、ビン市に本社工場を置きその建設には資本金を充てるなどと言う事がアッという間に決まりました。

私達もその資本金の4分の1を負担することと決まりました。べトナムは社会主義国家ですので土地は全て国の物です。その土地をまず借りなくてはなりません。30年の貸借としてもらい、通常なら2年以上かかる申請を半年以内にしてもらうこととしました。