おはようございます。太田雄一です。第45回
「W氏暗躍する」
一度、W氏から中国の市場を見たいといわれたので彼の金婚式に合わせ中国に連れていき李博士に合わせたことがありました。
その後彼は李博士を懐柔しようとしたりしたのですが失敗。
また、合併についても私たちの弁護士の先生にこのことを相談すると、私達になんのメリットがないのでやめなさいという弁護士の見解があり、その話はこれで打ち切りとなりました。
しかし、彼は中国の李博士の会社にも連絡をし、李博士の下で働いていた総経理(日本では専務)を懐柔、私が日本にいない間に技術者数名を懐柔し、自分が合弁で作ろうとした会社へ引き抜いていったのです。
私たちの技術者には大切なことを教えていませんでしたので彼らの技術では「電解電子機能水生成装置」は作れません。
やはり長い間の試行錯誤がいるのです。そのことを知ったW氏は引き抜いて行った人たちを集め東京神谷町に「太田雄一をこの世から抹殺する会」なるものを立ち上げました。この名称自体変ですよね。日本人はこんなネーミングはしません。
私はピンと来て彼らの後ろにアメリカの会社がついているのではないかと思い警察関係の友人を使って調べました。やはりビンゴでした。アメリカの大きな会社がW氏の後ろにおり後ろで糸を引いていたのです。
その後は誹謗中傷の嵐です。想定済みだったので完全無視しましたが、部材メーカーまで私の誹謗中傷をするので弁護士さんを通じ偽計業務妨害で訴える旨の通知をしました。
その通知が届いたであろう翌日には私に対する誹謗中傷は見事に止みました。しかし、これで終わりではありません。
今度は間髪を入れず私個人がある複数の人から7500万円の借金をしている旨の裁判通知が届いたのです。全くそのような事実はありません。すぐに弁護士さんにお願いし対応に入りました。彼らには弁護士は付いていません。こんな事実無根話に専門家はつきようがありません。
この裁判は結局判決が出るまで2年を要しました。原告である彼らは医師の診断書を盾に一度も出廷せず、裁判自体は私の勝訴で終わりました。
判決の終わりに裁判官は「原告の行為は訴権の乱用であり、極めて遺憾である。」と付け加えたのです。それほどひどいものでした。こんなことで裁判を起こせるのですね、恐ろしくなりました。勝訴したとはいえ、本当に大切な、そして無駄な2年間が使われ少し疲れました。
彼らは少し脅せばどうでもなると思ったのかもしれません。しかし、私自身それまでいろいろな経験をしてきたので、そのときの経験というものはこのような時に役立つのかもわかりませんね。