おはようございます。太田雄一です。第35回
「モンゴルでの小麦生産」
モンゴルは面積は大きいけれど人口300万人の小さな国です。昔は野菜をほとんど食べず病気も少なかったのですが、私たちが行った頃のモンゴルは中国から農薬漬けの野菜を年間80万トンも輸入している国でした。
自国で生産できるのは20万トンでその内訳はジャガイモ、ニンジン、玉ねぎだけでした。翌年、この実績を片手に農林省に出かけ交渉すると今度は700haという数字をだされました。
700haを処理するとなると機械装置だけでも10台以上必要となります。この機械の購入費はどうするんだろうかと考えていると、貴方が出しなさいということになりました。
即座にごめんなさいと言い、70haで1台にしてもらい何とか購入してもらいました。学校には予算がないのでビジネスを行っている人にこの金額を出してもらうことにしてもらったのです。計算上は1台で70haをカバーできますのでこの辺で手を打つこととしました。本当にこの国はお金がないのだと思いました。
この年は雨が一滴も降らず小麦の生産はほとんどできずにいましたが「電解電子機能水」を用いた所だけは皆問題なく育ちました。皆驚いたのです。