おはようございます。太田雄一です。第33回
「中国との交渉とH君との別れ」
中国人とのビジネスは半分が嘘とホラ、半分が本当かに分かれます。その為、どこからどこまでが嘘で、どこからどこまでが本当かをしっかりと見抜かなければなりません。
その為、結構疲れます。商談がうまく進むうちにH君と楊さんがこの件でぶつかり合いになりました。H君も楊さんも普段はおとなしいのですが、中国人は金が絡むと突然人が変わります。

H君はこうしたことに嫌気が差したのか突然ベトナムに行ってしまい、私は一人中国に残されてしまいました。結局H君は中国での最後の21台の納品を見ることなく中国から離れ二度と帰ってくることはありませんでした。

中国では主に工業洗浄、そして農薬除去水の生産と販売でした。農業の実験に入ろうと思っていたのですが私の説明を、聞いても農民は誰も信じないのです。
農薬は要らない、生産量は20から50%増える。美味しく、大きくなると言っても信じてくれず、冷たく笑われるだけでした。
その為、場所を移すこととしたのです。