おはようございます。太田雄一です。第27回

「H君とS電子」

H君が毎日顔を出すようになってから半年、彼はこう言ったのです。「この機械(UH-1)を売ってきてよいか」という一言でした。私は即座にOKを出し、彼はその翌日韓国へ飛びました。それから一週間後韓国から帰ったH君はソウルの水道局に1台売ってきたのです。大型のプラントと呼んでもよいような仕様でした。

UH-1を売ってきてよいかと聞くH君
電解電子機能水生装置「UH-1」

内視鏡洗浄機の生産と重なり工場は大忙しの状況で毎日徹夜状態でした。それでも何とか輸出もできて、皆で工場で一杯やっているとH君は韓国にもう一つコネがあるんだけれど対応できるかとの質問を投げかけてきました。私は大した数でもないと判断し「軽く大丈夫、心配ないよ」と返答しました。彼はその返事を待っていたかの様に次の日、ソウルの水道局への納品を兼ね新たな営業の為、また韓国へ飛んでいきました。

今度は帰りが遅く3週間ぐらい後に会社に顔を出し、韓国のS電子に50台売ってきた。契約書にサインをして欲しいこと、仕様が異なるのでしっかり打ち合わせがしたい旨を言われました。

韓国のS電子は世界的な企業で韓国でも最大の企業でもあります。何か違う詐欺かなとも思ったのですが、実際にそうでもなさそうだし、この半年で彼の人柄も良く分かっていたので直ぐに準備に入りました。

韓国のS電子に機械が50台売れて生産準備に入る

準備に金も必要だろうと彼はポンと1000万円を私に渡してくれてこの50台の生産準備に入ることとなりました。このときも内視鏡洗浄装置の開発で得た様々なノウハウが役に立つ事となったのです。