おはようございます。太田雄一です。第25回
「内視鏡洗浄機開発の顛末」
開発費の多くは医療器会社が負担していたので、私たちには金銭的に被害は少なかったものの極めて残念な結果となりました。
また、私たちの内視鏡洗浄機は230万円、O社の物は450万円でしたがO社はこれを45万で病院に直接売るという方法を取ってきました。
この機械は毎月消耗品としてフィルターを交換しなければならない方式で、洗浄装置を使う使わないは関係なく毎月10万円自動的にかかるのです。そしてその上に過酢酸の料金が加算されます。かえって高いものになってしまいます。
彼らが色々な方法を取って私たちをつぶしに入ってくるということは、私たちの開発した内視鏡洗浄装置が彼らの物より優れていたため、相当いやだったのだろうと思いました。
最終的にはテスト機も含め90台以上は出ませんでしたが多くの経験とノウハウ、技術的進歩を得ることができたのです。