おはようございます。太田雄一です。第22回

「実験の毎日と内視鏡洗浄機の依頼」

この時はそれほど苦境にいたわけではなかったですが本当に助かりました。少し心に余裕ができ開発作業に少し時間を割ける様にもなりました。

最初の製品は配線の山でした。適正な電圧、電流も分からず本当に暗闇を走っているような状態だったのです。それでも朝から朝まで休みなくテストをしていますと少しずつ色々なことがわかってきます。

世界で初めての物なので参考にするものがありません。その為、丁寧に試験をしデータを出しそれを評価するという仕事が毎日の日課になります。日曜から土曜日まで毎日の仕事です。

データを見る日々が続く

だんだんと可愛くなり愛着がわいてきます。こうまでなるとまるで恋人ですよね。なんでわかってくれないんだよ。なんで言った通りに動かないんだよと不満を機械に何度もぶつけたことがあります。会社の中にベッドを置きそこで寝泊まりをし、交代で実験を行いました。

約1年後、この技術の癖もわかりましたし、問題点もはっきりわかりました。その改良作業をしていますと山形県の大きな医療器会社から内視鏡洗浄機の開発依頼が入りました。この会社はシオノギの電解装置を過去に扱っていた会社強電解水の情報をしっかり持っていた会社です。

内視鏡洗浄機
当時の電解水の名前は「E-127」


この改良された私たちの電解水「新シンノウル」を是非使いたいとの依頼でした。