おはようございます。太田雄一です。第20回

「電解電子機能水生成装置のテストの日々」

私は過去に自衛隊退職後に民間会社に勤め、民間の技術者と一緒に仕事もさせてもらった経験があります。

その時の経験からも自衛隊で兵器の開発等に当たっていた技術者の能力は全く違うのだなと感じました。何よりも頭が柔いのです。

電気分解とはこういうものだという既成観念がないのです。電気分解技術は自衛隊では日常的に使用されています。ですから彼らはその技術がどういうものかを良く知っているはずです。でも電気分解の先入観を見事に排除してしまい新しい電解方式の理論を理解したうえでその上に立った各論を構築するのです。その速さはとんでもない速さです。

普通の民間企業では1年ぐらいかけて検証することを何日かで行う、そんな感じでした。彼らのおかげで新しい電解方式「片側電解一方吐出方式」の欠陥もはっきりわかりました。しかし、それ以上にわかったことはその可能性の大きさでした。この方式は世界を間違いなく変えていける、そう思ったのです。

世界を変えていけると確信する

ルワンダ派遣の自衛隊医官が述べた様々な問題点がこの方式では全て解消されるのでした。それから毎日毎日テストが繰り返されていきました。

長い長い時間でした。その間一銭も会社に入ってこないのですから・・・資本金の食いつぶし。収入なしでいつまで会社が持つのか新たな不安がまた、始まったのです。