おはようございます。太田雄一です。第12回

「とある組織にいた話の顛末」

私は14年間海上自衛隊という組織にいて組織の厳しさを体験してましたが、この組織はもっと厳しいものでした。

「できませんでした、すいません。」が通用しないのです。若い人たちへの教育も半端ではなく、暴力も時にはありました。いつも緊張感が漂っており、ピリピリした世界というような感じでした。私は構成員でも準構成員でもありません。

所謂「しのぎ」というものを稼ぐためのNさん直系の協力者的な立場であったことから誰も何も言いませんでした。また、それまでしっかり稼いでいたことからも皆からはちょっと違う目で見られていました。Nさんから一度この組織に正式に入るかと誘われましたが、私にはやらなければならないことがあると言って断りました。

私にはやらなくてはいけないことがある

それから一度も彼からも誰からも誘われることはありませんでした。それよりNさんから「お前、命狙われているぞ気を付けろな」と言われ、家族について色々聞かれたことを覚えています。

この組織は一般的には暴力だけがクローズアップされていますが、とんでもない情報を有し、これを利用して稼いでいるといってよいでしょう。もしかすると警察よりすごいかもしれません。全ては教えてもらえませんでしたが、要は「お前も家族も気を付けろ。」ということだったと思います。

半年たって病院が国からの預り金を国に戻す期限が来て予定通りこの企画が終わりとなりました。それにつれて私の仕事もなくなり、この組織から離れることができました。内部の人間ではなかったため、また、余計な情報を持ってなかったから離してくれたのではないかと思います。