おはようございます。太田雄一です。第11回

「とある組織を体験した話」

その会社はある組織のフロント企業でそこの社長はその組織のナンバー2でした。小指もあったし、身の振舞いもそんな感じは全くしませんでした。色々話してくれたのですが、出身大学もT大学の卒業とのことで信用してしまいました。後で知ったのですがその人はT大学の経済学部を出ているのは本当でした。頭の切れる本当に優秀な人だと思いました。あれだけ忙しく、様々な分野に及ぶ事柄を1人でテキパキと処理できる人を見たのは生まれて初めてでした。だから、私の書いた企画書を見て金になるとすぐに見抜いたのだと思います。

もし、危険な組織の人でなければ尊敬に値する人物だと思います。その人を仮にNさんと呼ばせてもらいます。Nさんは私の企画にいくつかの修正を入れ、すぐに発動してくれました。時期が良かったのか企画が良かったのかはわかりませんが、すぐに結果が出ました。

頭の切れる優秀なNさん

最終的に6か月で1億円の売上と6000万以上の粗利を稼いだのです。でも私の懐には全く入りませんでした。最初にもらった300万円が全てでした。

Nさんは毎日忙しく私などにかまっている暇などなかったようでしたが、豊橋までの出張の往復で車の中で私がなんでホームレスまで落ち込んだのかを色々聞いてくれました。車の中でも電話がひっきりなしにはいります。その合間を利用しての会話です。Nさんは太田がやられた手口は自分たちがやる「囲い込み」そのものだと言い、少し調べるが良いかと言ってきました。

断る理由もないので首を縦に振ると、その二日後に突然、護衛兼見張りが1人つき、車中泊が禁止になりました。組織の事務所で食事をとり寝ろという指示です。それまでは少し距離を置いていたのですが、数か月ですが普通の人が見ることのない組織の中を体験することとなりました。