おはようございます。太田雄一です。第39回

「中国で情報が広がる」

私たちのパートナーであった李文秀博士内蒙古出身のモンゴル人でした。モンゴル人は体も大きく、戦いにも強く所謂タフであった為、各省に治安維持要員として配置されていました。各省の治安維持を担当する武装警察の幹部として、ほとんどの省に派遣されていたのです。モンゴル人は余り漢民族を信用していません。

李文秀農学博士
(広島大学卒)

先に述べた殷氏もモンゴル人です。そうしたモンゴル人脈を頼り各省にこの技術を広めようとしたのです。また、北京でこのような取り組みを行っているという噂を聞きつけ、国の偉い人もよく見学に来ておりました。

当時の首相であった李克強氏は来ませんでしたが彼の妹、奥さん等は何度もこの実験農地を訪れました。彼らは風紀条例に引っかかるため食事はここではしません。法律に引っかからない程度の野菜をそのまま生で食べたり、弁当にして食したりして、この技術の素晴らしさを知ったのです。

野菜は全て甘くなりそして味が濃くなります。人の体は嘘をつきません。これが自分にとって良いものかどうかはすぐにわかります。

野菜は自分に良いものかは食べたらわかります

その結果、近くにある中国の偉い人だけの為の野菜圃場で試験的に使ってくれることとなりました。最終的にその特別な圃場では、全てこの「電解電子農法」が採用され今でも習主席や中国の主だった為政者はこうした野菜を食べています。これも大きな宣伝材料になりました。